腎臓病 原因

隠れ腎臓病の恐怖

腎臓が悪くなってしまうと、他の病気にもつながってしまうそうです。

 

腎機能、高血圧、動脈硬化、骨粗しょう症、貧血。
これらの5つの症状は一見共通点がないように思えますが、
実は一つのつながりの歯車で動いているんです。
この中の一つが悪化すると、全てが連動しているため、恐怖の連鎖が始まってしまうと言います。

 

例えば腎臓のろ過機能が低下するとします。
そうすると、ホルモンの働きなどにより血圧が高くなります。
すると腎臓の血管が傷つくため、腎臓の機能がさらに低下してしまいます。
一方、高血圧は動脈硬化を進行させるため、心臓病や脳卒中で突然死するという危険も高まるというわけです。

 

また腎臓の機能低下は、赤血球を減らして貧血を招いたり、
骨からカルシウムを溶け出させたりもしますので注意が必要です。

隠れ腎臓病が怖い理由

腎臓のろ過機能が低下すると、腎臓から「レニン」というホルモンが分泌されます。
このレニンの役割は、アンジオテンシンUを産生し、全身の血管を締め付けて血圧を上げることです。
すると腎臓に大量の血液が流れ込むため、腎臓はそれまでと変わらない仕事量を維持できるというわけです。

 

ところが、血圧が高まることで毛細血管の集まりである腎臓のフィルターが破壊されてしまい、
ろ過機能のさらなる低下を招いてしまいます。
すると再びレニンの分泌が増えるといった悪循環が引き起こされてしまうんです。

 

ちなみに、腎臓の血管フィルターを壊す原因は、血液中の糖分や脂肪分。
糖尿病や脂質異常症が大敵というわけです。

 

さらに、高血圧は腎臓だけでなく、全身の動脈硬化も進行させますから、
突然死のリスクが高まってしまうのです。

隠れ腎臓病が怖い理由 2

腎臓病が怖い理由は、前回上げたことのほかにもまだあります。
腎臓病が原因で、貧血を招いてしまうんです。

 

貧血では、体が酸素不足になって、疲労感や動機に襲われるという症状が出ます。
全身に酸素を運ぶのは赤血球。
腎臓はエリスロポエチン(EPO)というホルモンを分泌し、
貧血にならないように骨髄に働きかけて赤血球を作っています。

 

腎臓機能が低下することにより、EPOの分泌量が減少し、
貧血が悪化してしまいます。
これが腎性貧血と言われるものです。

 

一般的な鉄欠乏症貧血とは異なり、
鉄分を十分に取っても改善せず、疲労感が続いてしまうことがこの病気の恐ろしいところです。

 

慢性疲労で悩んでいる方、もしかしたらそれは貧血が原因かもしれません。
症状のもととなっているのは、鉄不足ではなく、腎臓機能の低下かもしれないと一度疑ってみるものいいと思います。

隠れ腎臓病が怖い理由 3

カルシウムは骨を強くし、筋肉の収縮にも関わる大事な栄養素なのはご存知ですね?
その吸収に働いてくれるのが、腎臓で活性化されたビタミンDなんです。

 

腎機能が低下してこの作用が滞ると、体は骨を溶かして血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとします。
このため、骨粗しょう症が進んでしまうのです。

 

血液中に溶け出したカルシウムは別の悪さをします。
それは血管に沈着する、石炭化と呼ばれる現象です。
それがさらに腎臓の毛細血管にダメージを与えるという悪循環が起こります。

 

まとめると、
腎臓機能低下→活性型ビタミンDが作られない→骨がスカスカになる→血管の石炭化

 

 

こういう図式です。

 

次回はどのように隠れ腎臓を見つけたらよいかについてお話します。

隠れ腎臓病の見つけ方

慢性腎臓病で腎臓のろ過機能が低下すると、血液内の老廃物や毒素、
余分な水分が排出されないために、様々な症状が起こります。
高血圧、むくみ、貧血、だるさ、食欲低下、吐き気などです。

 

ただしこれらが自覚症状として現れるのは、腎臓病がかなり進行した状態の時で、
腎臓の機能が30%未満に低下して、初めて自覚症状としてわかるのです。

 

症状が現れてから病院を受診しても、遅い!ということなんですね。
その頃はすでに腎不全で人工透析が必要だったというケースも決して珍しくはないそうです。

 

慢性腎臓病の検査で代表的なものに、尿タンパク検査と血清クレアチニン検査というものがあります。
尿タンパク検査は、尿に含まれているタンパクの量を調べる検査で、
腎機能が低下すると血液中のタンパク質が尿に漏れ出てしまうので、その数値を計って腎臓病を発見しようというものです。

 

血清クレアチニン検査では、採血をして血液中に含まれるクレアチニンという成分の量を調べます。
クレアチニンはタンパク質を退社した後に残る老廃物のこと。
通常は腎臓でろ過されて尿と一緒に排出されるのですが、
腎臓機能が低下していると、血液中に残ってしまうのです。

 

血清クレアチニン検査も最近では、慢性腎臓病が注目されてきたために
定期健康診断に採り入れられているところも多くなったと聞きます。

 

とにかく検査を受けることが重要ということですね。